ケネディ・センター増築コンペ

スティーヴン・ホール (アメリカ)

ワシントンD.C.にある故エドワード・ダレル・ストーン設計の「ジョンF.ケネディ舞台芸術センター増築」は、ファイナリストのディラー・スコフィディオ+レンフロ、ペイ・コブ・フリード&パートナーズ、スティーヴン・ホール3者の間で争われていた。既存の建物は建築芸術を埋葬した巨大な大理石の棺であると評されてきた。ところがホール案は埋葬された建築芸術を蘇らせたと評判のデザイン。
ホールの増築案は大半が地下に配置され、地上にはわずかに3棟のパビリオンが、新設の公園内に顔をだしている。これは彼の代表作のひとつである「ネルソン・アトキンズ美術館増築」に似ているが、「ケネディ」ではガラスではなく、カラーラ産の大理石で出来ている。延床約5,600m²の増築棟は、規模的に139,000m²の既存棟に比べると見劣りするが、既存棟へのヴィスタを極力遮らず、その見え方を考慮した巧みな配置が評判だ。ホール自身は、「われわれは景色と光にオープンなフラグメントで、自然換気の出来る建物を目指した」と言っている。

Photos: Courtesy of the Architect