フランス・カエン市の新図書館コンペ

OMA

レム・コールハース率いる OMAが、フランス北西部の都市カエンの新図書館の国際指名コンペで、ライバルの他5チームに圧勝した。 「カエン新図書館(BMVR)」の敷地は、イギリス海峡に突き出た半島の先端部にあり、OMAにとってはフランスでの初の文化的な建築作品となる。
建物は十字形プランで4つの突出したウイングをもち、それぞれが同市のランドマークとなっている建築を指し示すというコンセプト。 北は「アベイエ・オー・ダム(女子修道院)」、東は「アベイエ・オー・ゾム(修道院)」、南は「カエン中央駅」、そして西は将来の開発エリアの敷地を示す。 4つのウイングは、ふたつのインターセクト(交差)する直方体の読書室からうまれたもので、 人間科学、科学と技術、文学、美術という4つのジャンルが、最大のインターフェイスをもつよう仕組まれた。 これらのインターセクトした読書室から創出された外部空間においては、図書館そのものが周囲のランドスケープをインターセクトし、 公園や歩行者通路、あるいはウォーターフロント・プラザを生み出している。
立面形では大きな開口部が多量の自然光を導入し、カエン市街へのダイナミックでワイドな眺望も楽しめる演出だ。 さらにサステイナブル・アプローチでは、ローカルな気候条件に対応してエネルギー効率を上げている。 例えば浅いフロア・プランによって自然光を最大限取り入れ、図書館にはおいては決定的となる理想的な明るい読書環境を創造している。

  • 大きな開口部が水平に広がっている

  • 明るく広い閲覧室

  • ガラス張りの外壁越しに光が漏れる