香港の珠海学院キャンパス・コンペ

OMA

レム・コールハース率いるOMAが、またまたアジアで大活躍。OMAはレイ&オレンジ・アーキテクツと組んで香港新界の珠海学院大学部のキャンパス・コンペに勝利した。 このキャンパス計画は、1947年創立の珠海学院に新しい敷地と新しいアイデンティティーを与えるものだ。 延床面積28,000・の建物には、芸術、科学&エンジニアリング、およびビジネスの3学部が入り、合計で10学科とふたつのリサーチ・センターが入ることになっている。
珠海学院は伝統的に、学際的かつ広範囲にわたる教育に力を入れており、4年制で4,000人の学生を擁している。 それに対応したOMAのデザインは、異なる学部の学生同士の出会いを助長する共通スペースをふんだんに取り入れたもの。 OMAは並行する2棟の校舎を、彼らが“マット”と呼ぶ2棟間の基壇(教育的&社会的施設を内包)で連結している。8階建ての各棟は、教育、スタジオ、オフィス用にフレキシブルなスペースをもっている。 構造的で透明感のあるファサードは、ヴィジュアル・ユニティ(視覚的統一性)をキャンパスに与え、お互いの建物内部の活動を見たり、また周囲の美しい景観を視野に納めることができる。
建物2棟を連結するマットの内部には、図書館、カフェテリア、ジムおよびシアターが配されている。 マットの上部には、教育・社会施設間のサーキュレーション・システムとして機能する階段、プラットフォーム、ランプが変化に富んだデザインで存在し 、それらの影の部分に種々の機能が巧みに配されている。 決定的なこと、このランプは丘のスロープに一致しており、新しいキャンパスをランドスケープのなかにしっかりと定着させている。
建物は自然換気が最大になるよう配置され、エアコンの使用を通常より15〜30%も減少させるサステイナブル・デザインだ。 国際的な8チームの応募案の中から選出されたOMA案は、珠海学院へ強いヴィジュアル・アイデンティティを与え、 学際的な教育に対してのフレキシブルな使い勝手や環境主導型のデザインがアピールして選出された。

Photos: courtesy of OMA