新ロッテルダム市庁舎コンペ

OMA

OMAの地元、ロッテルダムの新しい市庁舎コンペは、ドイツのエンジニア、ヴェルナー・ゾーベックと組んだOMAが勝利した。
「新ロッテルダム市庁舎」は、市庁舎機能はもちろんのこと、その他にもオフィスや集合住宅を含んだコンプレックスとなる。 OMAパートナーのレニエ・デ・グラーフとレム・コールハースによるデザインは、5社のオランダ建築家チームの中から選出された。 審査員によると、“OMA案は周辺コンテクストに対するイノベーションとサステイナビィティの完璧なコンビネーション”という評価であった。
OMA案は、ユニットの集合によるモデュラー・ビルディングであり、ユニット群は上部にいくに従いセットバックして、最終的にはふたつの塔に集約される。 小さなセル(ユニット)による建物のコンポジションは、ロッテルダムのメイン・ストリートであるクールシンゲルから見ると、印象的な集合形態を見せ、 また隣接の1950年代の旧市庁舎ビルに、巧妙な適応性で接続している。 OMAが用いた斬新な構造システムは、最大の効率と万能性を可能にしている。 時間の経過による建物機能の変化に応じて、ユニットの増減が可能なのだ。それはオフィスや集合住宅にも適応できるというフレキシビリティをもっている。
上層階のグリーン・テラスは、ロッテルダムという大都会の中心部で庭付きのアパートメントに住めるという可能性を持っている。 また夏期の暑い空気を貯蔵して冬期に使用し、またその逆もすることで、一定したマイクロクライメイト(内部気候)を維持できる。 さらに建物のガラス・ファサードに使用されたハイテクな半透明インシュレーションなどによって、 「新ロッテルダム市庁舎」はオランダ随一のサステイナブル・ビルディングという折り紙をつけられた。
レニエ・デ・グラーフは、「このデザインはロッテルダムにおける次世代の最高作品というよりも、むしろ部分的にはひとつの建物であり、 部分的にはひとつの都市的状況であり、部分的にはそれ自身のスカイラインなのです」とコメントしている。

Photos: courtesy of OMA